高齢者介護施設等における入所者の入れ歯/部分入れ歯事情
【長い目で見て最適な部分入れ歯とは何か!?】ーこの記事が、皆様が入れ歯について改めて真剣に考えていただくきっかけになりましたら幸いです。
折角作った部分入れ歯「とりっぱ」か「つけっぱ」?
現在、介護施設入所者の大多数が保険のバネ付きの入れ歯を使用しています。
クラスプ義歯と呼ばれている、笑うとキラッと金属部分が目立つあの入れ歯です。
自分で入れ歯の取り外しができなくなってしまった高齢者の方で、
かつ保険の入れ歯(以降クラスプ義歯)を着用されている場合、
入れ歯を「つけっぱ」にするか、「とりっぱ」にするかになってしまっている現状があります。
これは、介護施設の怠慢でも何でもありません!
クラスプ義歯は、第三者が簡単には外せないからしょうがないのです。
また、「とりっぱ」にしておくと入れ歯紛失にもつながるため、その捜索も高齢者介護施設の負担の一つとなっている様です。
「とりっぱ」か「つけっぱ」で本当に良いのか?
つけっぱなしにすると・・・
- 口腔環境が著しく悪化
- 口腔内の細菌が増えて歯周病になると、肺炎や心血管の病気を引き起こす可能性が上がる(詳しくはこちらの記事をご参照ください)
取りっぱなしにすると・・・
- やわらかいものしか食べられない
- 脳の機能が衰える
- 十分に食べられないため、痩せ細る
- 口腔内のバランスが崩れて、入れ歯が合わなくなる
- 部分入れ歯紛失につながる
※「とりっぱなし」による上記弊害についての詳細は、こちらの記事をご参照ください。
保険の入れ歯(クラスプ義歯)はとても安い✨
とりあえずは誰もが低価格で入れ歯を入れられるというのは、とてもありがたい環境かもしれません🍀
保険の入れ歯(クラスプ義歯)でも十分に噛めて痛くない義歯を入手できた患者様もいらっしゃることも事実です。
しかし、今は人生100年時代👴👵
安価で手軽に手に入る反面、長い目でみたときに、
残念ながら最良の選択ではないと断言できます😢
保険の入れ歯の致命的な問題とは?
- 材料、工数共に予算が限られている
- そもそもの設計に問題がある
1. 材料、工数共に予算が限られている
保険義歯は、あらかじめ国が指定した点数のもと料金設定されています。
入れ歯は、歯科医の型取りを基に歯科技工士が手作業で製作します。
予算が既に決まっているため、技工士は少ない工数・予算内の材料で製作することになります。
材料は、安価なプラスチック。
耐久性は低く、汚れやにおいも付きやすい。
口腔環境を清潔に保つのに大変苦労します。
工数については、あまりにもタイトだと品質を保てない(噛める、痛くない等の機能を満たさない)ケースもないとは言い切れません。
2. そもそもの設計に問題がある
- 着脱がしにくい
- 残存歯(残っている元気な歯)に負担がかかる
保険入れ歯というと、見た目について敬遠する方が多いように思われますが、
実は、一番の問題が上記2点です。
つける時もうまくはめるのが難しく、口腔内でがちゃがちゃ…。
取るときも、ぎゅっと力を入れて外す。
このとき、残存歯にはかなりの負担がかかっています。
残存歯に負担をかけ続けると、いずれ抜けます。
残存歯が少なくなるということは、患者様の脳や身体機能が徐々に衰えることに直結します。
健康を維持するためにも、最も大切にしてほしいのは、残存歯。
残存歯は患者様自身の一部であり、単なる「鈎歯」ではないのです‼️
少ない工数と限られた材料の中で、優秀な技工士は、機能を十分に満たせる義歯を製作することができます。
しかし、幸運なことにフィットする保険の入れ歯(クラスプ義歯)を手に入れたとしても、残念ながら「保険義歯の機能の限界」は絶対に超えられないのです。
長い目で見て最適な入れ歯とは?
安いからといって、簡単に決めねーでね。ご自身の口腔環境がこれからの人生においてどんだけ重要になっか、意識して選んでちょーでぇ。慎重に選んでちょーでぇ。
そんな思いでいっぱいなのです。
自由診療の義歯は確かに高いかもしれません。
それでも一度目を向けて、真剣に考えてみませんか?
自由診療の義歯と一口に言っても、選択肢は様々。
高いからと言ってすべてが患者様の先々の健康を加味して作られたものばかりではないのも事実です。
それぞれの設計には、それぞれの特長があります。
・・・なんて言われると、「入れ歯選びは素人には至難の業!!!!」と思われますよね?
大丈夫だぁ。入れ歯の選び方にはポイントがあんだっ!!これさえ意識してればオッケーなんだ~
連載入れ歯デビューブログ:後悔しない部分入れ歯の選び方シリーズ(第1〜5弾)をご一読ください。
人生100年時代適応型義歯ともいえる義歯 ― それはスウィングウェッジアタッチメント義歯。
これで患者様の健康を維持できますね。そして…
※人生100年時代の義歯に必要なポイントについては、それぞれ上記リンク先の記事で詳しく説明しております。
さらに、「残っている元気な歯が一本しかない!(一歯欠損)」という場合でも総義歯でも様々な口腔環境に対応可能で超フレキシブル。メンテナンス性も高く、ハイコストパフォーマンスな義歯なんです。
…おまけに美しい。
「スウィングウェッジアタッチメント義歯が普及すれば、元気な高齢者がもっともっと増えるはず!」と本気で思っております。
ご興味のある方は、お電話もしくはお問い合わせページよりメールにてお気軽にお問い合わせください。