後悔しない部分入れ歯の選び方1: 残存歯を抜かない&傷つけない

連載【部分入れ歯デビューブログ】の第1弾!

「記事を読んでくださった皆様が、部分入れ歯の正しい選び方を知っていただき、結果的に良く噛めて丈夫で美しい部分入れ歯を手に入れられますように。」そう願いを込めて執筆いたしました。是非、【部分入れ歯デビューブログ「後悔しない部分入れ歯の選び方」】第1弾~第5弾までご一読ください!

【部分入れ歯デビューブログ】『後悔しない部分入れ歯の選び方1: 残存歯を抜かない&傷つけない』

その部分入れ歯、残存歯を傷つけない?

最優先で守るべきは「ご自身の歯」。人生100年時代における部分入れ歯の選び方として、まずは「自分の歯(残存歯)を傷つけないか?負担がかからないか?」という視点を持つことが大切です。

では後に後悔しないような選択をするには、具体的にどのようなポイントに気を付けたら良いのでしょうか?細かく見ていきましょう。

  • 残存歯を抜いたり、歯、歯根、歯茎を傷つたり(削ったり)する必要はあるか?
  • 部分入れ歯の維持や安定のために健康な歯、歯茎、歯根に負担が生じないか?

もし、上記に当てはまる場合は…

  • 何故その必要があるのか?
  • 侵襲(負担をかけたり削ったり)をなくすことはできないのか?

上記内容についてしっかりと確認を取り、解決策はないのか納得行くまで歯科医と話し合うことをお勧めします。

抜いたり削ったりした歯はいくら後悔しても戻らないということ、負担がかかるということは後に抜けたりする可能性が生じるということを念頭に入れておくことが大切だべ。

健康寿命は残存歯の本数が多いほど長い!?

最新の研究成果で、歯の健康は全身の健康につながるということが明確なエビデンスのもと、分かってきています。

残存歯については、その本数が多い程、認知症発症率や要介護状態になる危険性は低下し、寿命は長くなります。

猪希

俺は見た目が一番だぜ。

猪子

わたしはとにかく良く噛めればいいのよ~‼️

猪平

安いのにしてケロ!

皆さん様々なご希望や理想があるかと思います。

それでも‼️

侵襲を最小限に抑えることが、後に後悔しないために最も必要であるということを意識した上で、選択肢に向き合ってください。

どんなに見た目が良くて、よく噛めて、安かったとしても、それで残存歯に犠牲が伴うのであれば、残存歯の寿命は縮みます。そして、ご自身の健康寿命にも影響が出てきてしまうのです。

これでは本末転倒です。

自分の歯に勝るものは存在しない

先ほどもご説明しましたが、どんなに丈夫で美しい部分入れ歯も、インプラントでさえも、ご自分の歯以上に優れたものにはなり得ません

歯科医はそれを理解しているからこそ、何よりも予防歯科の重要性を説き、歯科業界にはミニマルインターベンション(最小の侵襲)という理念が、永遠の理想として存在するのです

それなのに、入れ歯やインプラントという話になると、見た目や噛みやすさ、手入れのしやすさ等の為にいろんなことがある程度の犠牲や妥協はやむを得ないこととされる場合が多い現実―。

歯や身体を守りつつ、審美性が高く丈夫な万能義歯がしっかりとこの世の中に存在している今でも💦です。

ーなぜか?

それは、そのような義歯を生み出すには、歯科医にも歯科技工士にも、しっかりとした研究・設計、そしてそれを行える知識も技術も必要だからです。

どこかに目をつぶりながら付ける部分入れ歯よりも、自分の歯を守れて、見た目も良くて丈夫な義歯がもっと広がってほしいべな。

自由診療の義歯ならば安心?

では、最新の設計・技術を駆使していると思われる自由診療の義歯であれば、歯や身体を守りつつ、審美性が高く丈夫な万能義歯を手に入れることができるのでしょうか?

残念ながら、100%そうであるとは言えません。

自由診療義歯でも、適合や設計が十分でないと、着脱時ばかりでなく実際に使用している時にも、こう歯(部分入れ歯を維持するのに使用している残存歯)に大きな負担をかけることになります。

審美性に優れた自由診療のマグネットデンチャーがその一例です。

磁石は、その相手金属と接触することで最大の力を発揮します。少数の磁石で義歯を安定させる事は基本的に困難であるため、実は歯根に大きな負担を強いることになります。歯根に負担がかかれば、その歯は当然予定より早く抜けますよね。

自由診療の入れ歯でもリスクありなら保険一択!?

スタッフ

とにかく安くて、とりあえず食べれっからてっとり早くていいんだ~。

全てプラスチックで、しかも歯科技工士が制作にかけられる工数も限られたものなので、かなりお手軽な料金でつくることができる入れ歯です。保険義歯の需要が高いのもうなずけます。

ただし、設計上必然的に残存歯にかなりの負担がかかり、鉤歯はいずれ確実に抜けます(保険義歯に関して詳しくは「老人介護施設等における入所者の入れ歯事情」も併せてご一読ください)。

部分入れ歯はやめてインプラント!?

自由診療の義歯も100%理想の部分入れ歯に出会うことはなく、保険義歯もだめ。

スタッフ

んだらもうインプラントしかねーべ?インプラントなら「こう歯」も必要ねーし。入れ歯のシンボルだってねーから綺麗じゃねーの。歯がない所にただ人工歯を補うだけだっぺよ!

そういった意味では、とても合理的で素晴らしい施術かもしれませんね。

しかし合理的な反面、しっかりとリスクを踏まえた上で慎重に施術を受ける必要のある選択肢だと言えます。部分入れ歯よりも相当な覚悟が必要であることは間違いありません。

インプラント四大注意点

  • 自由診療の部分入れ歯より時間もお金も沢山かかる
  • 残存歯には傷も負担もありませんが、それを支える骨に穴を開けます。
  • インプラントだって100%成功するとは限りません。信頼できる歯科医院を慎重に選択してください。
  • インプラントは、自分の歯以上にきちんとした手入れが必要です(→抜けます)。

残存歯元気!美しい!丈夫!そんな万能義歯はあるのか?

「あれもだめ。これもだめ。自分の歯も身体も守りつつ、美しく丈夫でしっかり噛める義歯なんて、本当に作れるんですか?」

って思いますよね。

それがどれも実現できる義歯が「スウィングウェッジアタッチメント義歯」なんです(スウィングウェッジアタッチメント義歯の特長をまとめた動画はこちら)。

しかも、スウィングウェッジアタッチメント義歯の特長はそれだけではありません。

患者様の人生に寄り添った優しく思いやりにあふれた義歯なんです。詳しくは、次号以降に引き続きお伝えしますね。

ここで、「ご自身の歯や身体に対する負担」についておさらいします。

1.着脱時に負担がかかる

着脱時にご自身の歯、歯根に負担をかけるということは、いずれ抜けるということです。

2.残存歯を削る、抜く、負担をかける

残存歯を削るということは、最も丈夫な歯のエナメル質に傷をつけるということです。一度削ってしまった歯は、将来虫歯になりやすくなります。虫歯になりやすくなるということは、将来抜け落ち失う可能性が高くなるということです。

3.粘膜や骨に穴を開ける

粘膜や骨に穴を開けるということは、想像以上に身体的負担の大きい外科手術となります。骨も脆くなり、それにはリスクも伴います。それなのに、インプラントが永久に持つ保証なんてどこにあるのでしょうか。

まとめ

多くの部分入れ歯もしくはインプラントでは、失った歯を補うために、再び自分の一部を犠牲にしているのです。そんなその場しのぎを続けていたら、言うまでもなくいずれ何もなくなります💦

食べるため、美しくみせるために健康な身体や歯を犠牲にしない方法があるということー。もっと多くの方々に知っていただきたいという思いで一杯です。

この記事が、ご自分の身体と歯の大切さを今一度噛みしめていただき、患者様が治療を受ける際の大切な判断基準のひとつするきっかけとなることができましたら幸いです。

自分の身体・歯、プライスレス✨👼✨

【部分入れ歯デビューブログ】絶対後悔しない入れ歯の選び方 シリーズは、ポイント5までブログにまとめております。是非最後まで目を通してくださいね。ポイント2『【部分入れ歯デビューブログ】絶対後悔しない入れ歯の選び方 ポイント2:噛める?噛めない?』はコチラ↓↓↓

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